調子の良し悪し
僕の部屋は夏暖かく、冬は涼しい。
いうなれば、僕の部屋には暖房も冷房もない。
だが会社には冷房がある。
冷房があるのはいいのだけれど、取り付けられている位置が僕の席の真上の天井なのだ。僕の頭の真上から冷たい風が吹いてくる。だから僕は毎年いまくらいの季節になると体の調子が悪くなる。つまり、クーラー病というやつだ。
「あれ、ナカムラさん。なんか調子悪い?」
僕がだるそうにしているとそう声をかけられた。
「え、そうですか?そんなことはありませんよ。」
いらぬ見栄をはる僕。なんかクーラー病ってのもかっこ悪い気がしたからだ。腕をぶんぶん振り回して(←隣の席の人の迷惑を考えていない)二カッと笑い
「ほら、調子はいいですよ。」
と答える。それを聞いて声をかけてきた人は納得顔で言った。
「そうですね、いつもナカムラさんは調子いいですもんね。」
いやあ、僕ってみんなから愛されてる・・・・・のかな?