その恰好をしてくれたら嬉しいという
「看護婦、看護婦!」
福岡君が今度看護婦の人たちと合コンをすることになったらしい。僕も誘われたのだけれどその日は仕事の都合があってパス。
「残念だな~、せっかくの看護婦なのに。」
と、石川君。石川君も行けないらしい。
「へへ、いいだろ~。看護婦だぜ看護婦。」
「いいなあ~看護婦。」
な、何なんだこの二人は?看護婦看護婦って。
「二人とも、そんなに看護婦がいいのか?」
と、ちょっと聞いてみると
「当たり前だ。なんたって看護婦は看護婦さんなんだぞ!」
わ、わからん。
このあとさらにもっとわからない会話が続く。
福「看護婦もいいけどさ、○○高校の制服かわいくない?」
石「え?あそこブレザーじゃん、○○付属の水色のセーラー服のほうがいい。」
福「なんでだよ!ブレザーいいじゃん。」
石「ブレザーはかわいいデザインのとこ多いけど、グッとくるのはセーラーやっぱり服さ。」
福「いや、俺はだんぜんブレザー派だ。」
石「ブレザーとかだったら○○銀行の制服のほうがよくないか?」
福「え、それ知らない。」
石「●●町の支店にめっちゃかわいい娘がいるんだよ。」
福「へえええ、そりゃ一度いかないと。」
石「あと●○の店員なんかどう?」
福「あー、あれはパス。」
ナ「ちょっと待って、君らそんなに制服がいいのか?制服より中身だろ。」
石「・・・・・」
福「・・・・・」
石「まあ、そりゃ中身だな。」
福「まあね、中身だよね。まあシチュエーションの問題というか。」
ナ「シチュエーション?」
福「そう、たとえば今ここにナカムラ好みのすごいかわいい女の子がいるとしよう。その女の子がどんな格好をしていたらナカムラは嬉しい?」
石「そうそう、めっちゃお前好みのかわいい娘が‘ナカムラくーん’て手を振りながら近寄ってくる!そのときの彼女の姿は?」
ナ「え?その時の姿?」
福「看護婦だったら嬉しくないか?グッときたりしないか?」
石「あるいはチャイナドレス?」
福「いいねチャイナドレス。」
石「ハイジの格好っていったら殺すよ。」
ナ「なんでハイジなんだ!」
石「なんとなく。」
福「それはさておき、さあどうだ?」
石「あるいはセーラー服か?」
福「いややはりOLの制服か?」
石「ちゃんと脱がすときのことも考慮しろよ。」
福「そこまで要求するかね?」
石「当然!」
ナ「えええ、えーと…。」
石「さあ?」
福「さあさあ?」
ナ「・・・・・何にも着ていないのが、一番嬉しいかな?」
石・福 「へ、変態!」
な、なぜ君らから変態呼ばわり?