高速料金がもったいないという話
奈良県に住んでいる友人が引っ越したんで新居に招待された。
福島君も招待されていたので福島君の車に便乗させてもらった。
「今日は高速道路すいてるね。」
「うん、こんなにいい天気だから行楽客で渋滞でもあるかと思ってたけどガラガラだね。」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「あのさ、福島君。」
「なに?」
「福島君って安全運転だよね。」
「そお?」
「というか遅いよ。こんなにすいてるのにゆっくり走りすぎだよ。」
「そうかな?」
「別に飛ばせとはいわないけど、時速70kmって遅くないか?さっきからみんなこの車をどんどん抜かしていってるよ。わざわざお金を払って高速道路にのってるんだよ?」
「確かにスピードを出せば早く目的地に着けるだろう。でも大事なことを忘れてはいないか?」
「な、なんだよ。大事なことって?」
「わざわざお金払って高速道路にのってるんだ。」
「それ、さっき僕がいったじゃないか!」
「高速料金は高い。」
「高いよ。」
「だから、あんまりスピードを出して早く高速道路を下りてしまったらもったいないじゃないか。せっかく高い金を払ったんだ。できるだけゆっくり走って長い時間高速道路にいなくちゃ元が取れない。」
「ああ、なるほど!」
だ、騙されるな。よく考えるんだナカムラ!