かおなし=Faceless

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心のありか 2005-10-05

 あなたは僕のことを心が狭いというけれど、それは個々の心の捉え方の問題であって、つまりあなたの捉え方の問題であって、決して僕の心が狭いなんてことはないんです。
 例えるのなら3LDKの心に住んでる人は六畳一間の心に住んでいる人より広いところに居るのかもしれませんけど、庭付き一戸建てに住んでいる人からすれば狭く感じられるでしょう。その庭付き一戸建てに住んでいる人だって、土地を一坪二坪と数えるよりも一反二反、1ヘクタール2ヘクタールで数えた方が早いくらいの豪邸に住んでいる人から見たらどうでしょう?
 僕の心なんてね、別に豪邸みたいなきらびやかなものでもないけど広々としたもんです。例えて言うなれば一面に地平線が広がる平野です。
 そう、どこまでも広がる平野。
 僕の心は広いんです。僕の心は僕一人が存在するには有り余るほどの広さを持った平野です。ちょっと自分でも恐いくらいの広さの平野です。
 僕一人のためにここまでの広さはいらないんです。ですから僕はその平野の端っこに四畳半くらいの小さな小屋を建てて、その小屋に引篭もって、外には出ないようにしてるんです。


 わかります?