かなえられた願い
「彼女にするなら。」
「はいはい彼女にするなら?」
「やっぱりおっぱいが大きい方がいいと思ったんだよ。」
「ふーん。」
「ボインには男のロマンが詰まってる。」
「本当は脂肪分が詰まってる。」
「そういう言い方するなよ。」
「でもそんなに大きい方がいいのかい?」
「うん、大きい方がいい。」
「やはり、形、バランス、硬度、そういったものを追求していくべきじゃないだろうか。」
「いや、なによりもまず大きさだ。まず大きさがあり、形などはその後に続くものだ。」
「ずいぶんときっぱりと言い切るじゃないか。」
「言い切るさ、自信を持って言い切るさ。」
「でも彼女という存在にはやはり巨乳であることよりももっと大事なこともあるだろう。」
「ほほう、例えば?」
「なんといっても性格。」
「性格はあるていど直せる、しかし巨乳は手術以外では造ろうと思っても造れるものではない。人工の巨乳など男のロマンが詰まったおっぱいではない。」
「なんちゅう言い草だ。相性は?」
「巨乳以外に合わせる相性などない。」
「・・・・・」
「・・・・・」
「巨乳万歳?」
「巨乳万歳。」
「君の巨乳へのこだわりには尋常ならざるものがあるな。」
「まあね、それで毎晩のように祈ったさ。‘大きいおっぱいが欲しい’‘巨乳!’‘巨乳!’ってさ。」
「ただの変態だな。」
「変態ではない。神を信じているだけさ。」
「か、神に祈ったのか。しかも巨乳を要求したのか。」
「ああ、それも毎晩のようにな。」
「・・・・・」
「・・・・・」
「でも、まあよかったじゃないか、念願かなって。」
「そ、そうかな。」
「ああ、きっと神様も君の熱意には負けたんだよ。」
「そ、そうだよな。」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・ちょ、ちょっと触ってみてもいい?」
「い、いやっ、やめて。」