下痢
げ、下痢が治らない…・。
薬でいったん止まった下痢が復活。
昨日は久々に石川君から電話があった。
石川君は会社の社長で、最近忙しいらしく会っていなかった。まあ会社と言っても社長のほかは社員が2人と外注でまかなっている小さな会社だ。
「おう、久しぶり。元気かね?」
「まあね、そっちは?」
「忙しくって大変だよ。なんか体がギシギシいってガタがきそうだ。」
「ああ~、そういえば僕の方はハラがキリキリいって下痢がきてるよ。」
「ほへ?下痢?ヒドイのかい?」
「ああ、かなりヒドイよ。なんかね、食べたものがそのまま出てきちゃうよ。」
「そんなにヒドイのか?」
「まあね。」
「すると今ナカムラのウンコを見るとその食生活がすべて丸わかり?」
「もう‘ウンコ告白!衝撃!ナカムラ赤裸々食生活!’って感じだよ。」
「お、週刊現代風な見出しだね。」
「まあね。でもホントにヒドイよ。」
「ほんとに食べたものがそのまま出てきちゃうのか?」
「うん、だいたいはね。」
「ゆうべ食べたネズミの死体がそのままウンコに?」
「いや、死んだネズミなんか食べないよ。」
「ゆうべ食べたネズミが生きたままウンコに?」
「いや、生きてても食べないよ。」
「それにしてもアレな、食べたものがそのまま出てくるってのは困るよな。見て昨日食ったもの思い出すのってなんかイヤな感じだろ。あ、アレはあの料理に入っていたあの野菜だ!とか。」
「まあね。あとは小学生じゃなくてよかったよ。」
「は?なんで?」
「明日検便があったら困る。」
「懐かしい!検便!」
「検便の袋に下痢ウンコは入れれないでしょ。」
「だはははは!」
「しかもウンコと言うより未消化の昨日食べたものが入ってる。」
「先生に‘ナカムラ君!検便の袋にどうしてネズミなんか入れたんですか!’って怒られたりして。」
「いや、だからネズミなんか食べないって!」
「でも、もし検便があっても心配することなんか無いよ。」
「え、なに?」
「だからさ検便に下痢だからって言っても心配することなんかないよ。」
「え?でも食べたものがそのまま出てきちゃうんだぜ?‘ちゃんとしたウンコ’じゃなきゃ検便に持っていけないよ。」
「だから‘ちゃんとしたウンコ’を食べてそのままウンコで出せば、ちゃんとしたウンコが出るじゃん。」
そんなこと君にはできても僕にはできん!